黒くなったバナナは食べられる?|皮・果肉の状態で簡単チェック

黒くなったバナナは食べられる?|皮・果肉の状態で簡単チェック

バナナの皮や果肉が黒くなっていると、「食べても大丈夫かな?」「もう捨てたほうがよいのかな?」と迷ってしまいますよね。スミフルのお客様サービスセンターにも、日々こうしたご質問が寄せられています。

この記事では、バナナが「黒くなった状態」を6つのタイプに分類し、それぞれが食べられるかどうかを症状別に判定できる診断チャートとしてまとめました。お手元のバナナが黒くなっていた時は、どのタイプに当てはまるか、確認してみましょう。

監修者
三瓶文
三瓶文 管理栄養士、糖尿病療養指導士、健康経営アドバイザー

フリーランスでダイエット栄養サポート、オンライン栄養指導、小児食育支援、レシピ開発、健康経営監修等を中心に活動。
「食べることを楽しみながら、無理なく続けられる健康づくり」を大切に、ライフスタイルに寄り添った食サポートをおこなっている。

執筆者
スミフルジャパン編集部
スミフルジャパン編集部

株式会社スミフルジャパンは、バナナ・パイナップル・パパイヤ・アボカドなど生鮮青果物の輸入・販売を手がける企業です。1970年よりフィリピン、2015年よりエクアドルのグループ管理農園でバナナを中心に「品質・食味・安全・環境」4つのテーマで飽くなき挑戦を続け、栽培から国内流通まで一貫した体制を持ちます。本メディアでは、現場で蓄積したフルーツの栄養・選び方・保存・レシピに関する知識を発信しています。

目次

まず確認|あなたのバナナの「黒さ」はどのタイプ?

バナナが黒くなる原因は1つではなく、「どこが黒いのか」と「触った感じがどうか」の組み合わせで、6つのタイプに分かれます。それぞれ原因が異なりますので、食べられるかどうかの判断も変わってきます。まずは以下のチャートで、お手元のバナナがどのタイプに当てはまるかを確認してみてください。

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それでは、次の章から、それぞれのタイプについて「なぜ黒くなるのか」「どう判断すればよいのか」を詳しく見ていきましょう。

皮が黒い場合|3つのタイプとその原因

バナナの皮だけが黒くなっている場合、そのほとんどはお召し上がりいただけます。ここでは、よくある3つのタイプを1つずつ見ていきましょう。

茶色い星(シュガースポット)|より甘くなったサイン

皮に茶色〜黒の斑点がポツポツと現れるのは「茶色い星(シュガースポット)」と呼ばれるもので、バナナが熟してより甘くなったサインです。「黒い点」「黒い斑点」「黒い点々」など呼び方はさまざまですが、すべて同じものを指しています。シュガースポットは、皮に含まれる「タンニン」というポリフェノールが酸化することで生じ、バナナの追熟が進むと徐々に現れます。甘く美味しくなったサインですので、果肉は美味しくお召し上がりいただけます。

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スミフルの甘熟王ゴールドプレミアムや甘熟王(かんじゅくおう)も、表皮に茶色い星(シュガースポット)が出てきた頃がおすすめの食べ頃です。

低温障害|冷蔵庫で全体が黒くなる現象

バナナを寒い場所に置いたり、冷蔵庫に入れたら皮が全体的に黒くなってしまった、というご経験はありませんか?これは「低温障害」と呼ばれる現象です。バナナは熱帯で育つ果物のため、13.5℃以下の環境に置かれると、皮に含まれるポリフェノールが酸化して茶褐色〜黒色に変化します。

ただし、低温障害を起こしても皮が黒くなるだけで果肉に影響はありませんので、皮をむいて果肉に問題がなければ、お召し上がりいただけます。冷蔵庫に入れたバナナの皮が黒くなってしまった時は、まずは果肉を確認してから判断してみてください。
なお、青めのバナナを冷蔵庫に入れてしまうと追熟がストップしてしまいますのでご注意ください。

衝撃による部分変色|ぶつけた・直置きしたバナナ

皮の一部だけが黒くなっているのは、物理的な衝撃が原因と考えられます。バナナを買い物袋の中でぶつけたりすると、その部分の皮の細胞が傷つき、細胞内のポリフェノール類と酵素が空気と反応して褐変反応が起こります。これによって皮が黒ずんでしまうのです。

このような部分変色した果肉は食べられますが、そこから傷みが広がることもあるため、できるだけ早めにお召し上がりいただくことをおすすめします。気になる場合は取り除いてからお召し上がりいただくことをおすすめします。

果肉が黒い場合|食べても大丈夫?

皮をむいたら中の果肉が黒くなっていた。このような場合、硬いのか、柔らかいのかで原因がわかります。ここでは3つのタイプに分けて、判断の基準を解説します。

モキリオ病|果肉の中心が硬く黒い場合

バナナを切ったら、果肉の中心部分(果肉表面や全体に及んでいることもある)が黒く、硬い筋や粒のような塊があるような状態は、バナナ特有の病害のひとつである「モキリオ病」の可能性が高いです。果実の生育中に花の部分から菌が侵入し、それに対しバナナの防御機能が働いて、果肉が木質化したものです。選果場で選別されることがほとんどですが、稀に判別が困難なバナナがあり、流通してしまうことがあります。

黒または茶色くなっている部分は、お身体に有害なものは含まれていませんが、硬く木質化し樹脂のような渋みがあり、硬い果肉が口内に異物感を感じさせます。食しても健康に問題はありませんが、食味・食感ともに美味しく召し上がる状態ではないと思われます。同じ房の他のバナナは普通にお召し上がりいただけます。

一部だけ黒く柔らかい|衝撃による傷み

果肉の一部だけが黒く、その部分が周囲より柔らかくなっている場合は、バナナを運ぶ際の流通過程において、衝撃を受けたことが原因と考えられます。お召し上がり頂いても問題はありませんが、変色部分が気になる場合には取り除いてお召し上がりください。

ちなみに「皮をむいた後しばらく置いておくと果肉が茶色くなる(褐変)」は、果肉のポリフェノールが空気中の酸素と反応してメラニンを生成するため起こる現象で、異臭などがなければお召し上がりいただけます。

バナナの皮は黒いが、果肉は白く柔らかい|完熟バナナ

バナナの皮全体が黒くなっていても、果肉が傷んでいない場合は問題無くお召し上がりいただけます。皮が黒くなっているのは熟度が進んでシュガースポットが出た状態か、冷蔵庫で保管して低温障害で黒くなっている場合が考えられます。

茶色い星(シュガースポット)があるバナナが甘い理由|追熟のメカニズム

茶色い星(シュガースポット)が出たバナナほど甘い」とよく耳にしますが、一体、シュガースポットとは何なのか、気になる方もいらっしゃるかと思います。ここでは、シュガースポットと甘さの仕組みを見ていきましょう。

デンプンが糖に変わる追熟反応

バナナは、収穫して日本に輸入された後、国内の加工室(むろ)で追熟加工をする果物です。追熟の過程では、果肉に含まれるデンプンが分解され、ブドウ糖・果糖・ショ糖などの糖分に変わっていきます。完熟に近づくにつれて糖分は増加し、しっかりとした甘みとして感じられるようになります。

茶色い星(シュガースポット)が出る仕組み

バナナが熟成すると徐々に皮に現れる茶色い星(斑点)は、シュガースポットです。バナナが熟して甘くなると出てくるので、そのように呼ばれています。シュガースポットは、皮に含まれる「タンニン」というポリフェノールが酸化することで生じます。

茶色い星(シュガースポット)は「バナナがより甘くなったサイン」。ぜひ、食べ頃を逃がさず美味しく召し上がるため、チェックしてみてくださいね。

食べられると判断したら|完熟バナナの美味しい活用法

「食べられる」と判断できたバナナ、特に茶色い星(シュガースポット)がたっぷり出た完熟バナナは、甘みが強くなっていますので、そのままお召し上がりいただけるのはもちろん、お菓子作りやスムージー、冷凍保存など、さまざまな楽しみ方ができます。

完熟バナナを使った具体的なレシピや保存のコツは、以下のスミフル特集ページにまとめています。バナナケーキ、バナナジュース、バナナブレッド、バナナアイスなど、「捨てるのがもったいない」を解消するアイデアがたくさんありますので、ぜひのぞいてみてください。

→黒くなっても美味しく活用!完熟バナナ救済レシピ特集はこちら

バナナを賢く日持ちさせよう|保存のコツ

「今回は黒くなる前に食べられたけれど、次からはもう少し長持ちさせたい」——そんな時は、保存方法を少しだけ工夫してみましょう。バナナは熱帯の果物なので、寒い場所は苦手。保存に適した温度は15〜20℃です。以下の3つのポイントを押さえていただくだけで、いつもより少しだけ日持ちさせることができますよ。

ポイント具体的な方法
① 直射日光を避けた涼しい場所に置く風通しのよいリビングなどで、直射日光の当たらない場所で常温保存します
② バナナスタンドで吊るす机に直置きすると重みで皮が傷みやすくなるため、吊るすか山型にして置きます
③ 茶色い星(シュガースポット)が出たら冷蔵庫へお好みの熟度になったら、冷蔵庫の野菜室で保存すると、常温保存よりも若干日持ちします(※皮は黒くなることがありますが、果肉には影響ありません)

より詳しい保存テクニックは、スミフルの「もっと長持ち バナナ通の保存方法」ページで解説していますので、あわせてご覧ください。

関連記事:バナナの保存方法

→もっと長持ち バナナ通の保存方法
→夏は冷やしておいしく!気温が高い時期の保存方法
→よくあるバナナの質問はこちら

まとめ|黒くなっても、捨てるその前にチェック!

バナナが黒くなっていても、そのほとんどはお召し上がりいただける状態です。特に茶色い星(シュガースポット)はバナナが十分に甘くなったサインですので、むしろ美味しくお召し上がりいただけるタイミングなのです。

「黒い=捨てる」ではなく、「どこが黒いのか」を確認していただくことで、食品ロスも減らすことができます。美味しく育てたバナナなのに、廃棄するなんて “もったいない”。最後まで美味しく味わっていただければ幸いです。

※記事情報:2026年 6月12日時点