おいしいバナナが育つ秘密

食味

豊かな自然環境を生かしながら、消費者ニーズを満たすおいしいバナナを育てていく。私たちの食味に対する視点です。

まばゆいばかりに降り注ぐ太陽。豊かな土壌。自然に恵まれたフィリピンの地で、バナナは美味しく元気に育っていきます。これらの自然環境を生かしながら、私たちは甘さと食感、そして香りも良いバナナを追求。また、スミフル育種研究所や育苗場を保有し、味や形、サイズなどの違うバリエーション豊かなバナナなど、お客様がワクワクするような研究開発を進めています。

太陽

太陽
バナナの葉っぱは、太陽光があたることで光合成が活発に行われ、空気中から二酸化炭素(CO2)を取り込み、根から水分を吸い上げ、デンプン等の栄養分が果実に蓄えられ、必要な栄養を作るためにとても重要な働きをします。さらに葉っぱを通じてできる栄養分は食味にも影響するため、葉っぱの手入れや枚数も大切。育成中の枚数、収穫時の枚数、葉っぱの大きさなども産地スタッフがチェックをしながら、バナナが健康に育つように育成します。

高地

高地
寒暖差が大きい「高地(ハイランド)」や「中高地(ミッドランド)」。低地に比べると朝と夜の温度差が大きいので、一般的な低地のバナナ栽培よりも育成期間が長くなり、より多くのデンプン質が蓄えられることで、果肉がぎっしりと詰まった、甘くておいしいバナナに育ちます。私たちは1972年から高糖度系バナナの先駆けとして、ミンダナオ島の最高峰、アポ山系の高地で栽培を開始し、その長年の経験と技術から更においしいバナナ作りを目指しています。

傾斜地

傾斜地
傾斜地にある農園は、とても水はけが良く、余分な水分がたまりません。また、平地よりも葉っぱに太陽光が当たりやすくなり、日照時間が長くなることで十分な光合成も期待できます。

土づくり

土づくり
おいしいバナナを育てるには「土づくり」が最も大切です。バナナは土から根を通じて、三大栄養である「窒素、リン酸、カリウム」などの無機養分を吸収して育ちます。しかし、土の中の養分は畑によって異なるため、私たちは養分の過不足を把握するためにすべての畑で土壌分析を行い、分析結果をもとに土壌に合った有機質肥料を中心に施肥し、バナナ栽培に適した栄養バランスを保てるよう、土づくりに取り組んでいます。さらに雨で肥料が流されないように、穴を掘って肥料を与える工夫等もすることで、火山灰質の土壌ではバナナの根にほど良く水分が供給されます。
※この他、化学肥料もあわせて施肥。

組織培養

組織培養
バナナは1つの根茎から何度も収穫できる多年生植物。スミフル育種研究所では農園から優良で病害虫に対して強くて健康なバナナを見つけ出し、その根茎から生長点を取りだし、優良株を試験管の中で培養することで次世代のバナナを増やし、育てています。均質で味の良いバナナを、安定して必要な量を各国へ供給するためにここでも様々な研究を行っています。

育苗

育苗
無菌培養の試験管で育成したバナナの幼苗は、ココナッツ繊維や有機質肥料を含んだポットに入れ、独自の育苗場で管理します。ネット張りの育苗場では日当たりの調整をしたり、水分を与えたり、大切に育てられます。そして約2ヶ月後、葉っぱの枚数が規定数に達したら、健康な苗を農園に植え付け、おいしいバナナを育成します。

育種研究

育種研究
日本において最もポピュラーなバナナは「キャベンディッシュ」になりますが、世界中で栽培されているバナナの種類は「生食用」と「料理用」に分類され、300種類以上あると言われています。私たちは、さまざまな品種のバナナの中から、消費者がワクワクするような美味しさが優れたバナナや、病気に強い品種の研究を行っています。

おいしいフルーツのために

“おいしさって何?”。単純だけど深いテーマです。スミフルは、この課題に対して、お客さまの視点で応えたいと思っています。
「品質」「食味」「安全」「環境」の4つのアプローチから、お客さまに“おいしい”と実感していただけるフルーツづくりに取り組んでいます。そして、これらの活動に加え、「GO GREEN」は、消費者のみなさまだけでなく、すべての人たちのために“おいしい”を提供するための独自のプロジェクトです。
「おいしさ、まるごと」。私たちスミフルは、このスローガンにふさわしいフルーツづくりをとおして、お客さまの、すべてのみなさまの、いちばんの“おいしい”笑顔づくりに役立ちたいと考えています。